ここのところ、耐震リフォームに関心が高まっています。
1995年に発生した阪神淡路大震災では、約20万の家屋が全壊または半壊しました。
また亡くなった人の約8割が、家屋や家具の倒壊による圧死と推計されています。
こうした大きな地震では、愛しの我が家が凶器になることも。
特に耐震基準が強化された1981年より前に建てられた建物や、軟弱な地盤に建っている建物、
オーバーハング(1階より2階部分が飛び出している建物や2階部分を1階の柱だけで支えている
ピロティー状態のもの)した建物、1階が店舗や車庫など壁が少ない建物、下屋の大きい建物、
土台・柱などが腐っていたりシロアリの被害にあったりしている老朽化した建物には注意が必要。
家族と大切な財産を守るためにも、住まいの耐震リフォームをおすすめします。
では、一般的な耐震リフォームにはどのような方法があるでしょうか。
1)基礎の補強
実は20年ほど前までの住宅は無筋コンクリートの基礎が多く、鉄筋を入れた現在の基礎と
比較すると強度不足。こうした基礎はコンクリートで基礎を一体化したり、コンクリートを
打ち増ししたりします。
2)傷んだ部材の交換
湿気やシロアリによって腐朽した柱・土台・梁は、その部分を取り替えます。
土台には防蟻処理した木材を使用します。
3)足元補強
金物を取り付けることで柱を土台にしっかりと固定し、柱が引き抜けないよう
足元部分を強固にします。
さらに土台と基礎を留めるアンカーボルトでさらに固定します。
4)壁の補強
耐力壁は壁を新設する場合と既存壁の剛性を高める場合の2通りあり、
また既存壁は外壁をはがして外部から補強する方法と、室内側から補強する方法の2つがあります。
いずれも柱と横架材の接合部に金物を取り付け、ブレースをかけます。
また筋かいをたすき状にかけ、接合部を金物で補強する方法も。
さらに構造用合板でより強固な壁にします(ブレースの場合も同様にできます)。
5)接合部補強
特に古い住宅は接合部補強接合部に金物が使用されていない場合が多いため、
木材の抜けを防ぐために金物で補強します。
6)床面の補強
耐力壁と同じく架材の接合部に金物を取り付け、ブレースをかけます。
その他にも住みながらできる外付け補強や屋根の取り替えなども、耐震リフォームに含まれます。
今後やってくるであろう大きな地震に備えて、ぜひ検討したい耐震リフォーム。
「やっておけば良かった」と後になって思っても、大切な家や財産は戻ってきません。